カテゴリー: 学会・講演会

 【第51話】 第13回日本小児漢方懇話会

 9月15日、私は東京で開催された小児漢方懇話会に参加しました。耳鼻咽喉科医である私がどうして小児科の先生の集まりに参加しているのでしょうか?それは、現実にたくさんのお子さんを患者として診ているからです。もちろん、小さなお子さんの中耳炎や鼻炎が長引きやすいことは確かですが、総じて病気にかかりやすい何かと発達段階にある『子供』という全体像を漢方医学的な視点で捉え、そこからアプローチすることは大変重要…

 【第50話】 ゲッタマン

 9月14日、私は新幹線のぞみ号に乗って、東京へ向かっていました。
第13回日本小児漢方懇話会へ出席するためです。この車内で、偶然にも3人の有名人を見つけました。一人は、西武ライオンズなどで活躍された工藤公康氏です。お疲れのご様子でもあり、話しかけることは出来ませんでした。もう一人は、先日開催された 和漢医薬学会学術大会 で実行委員長を務められた小川恵子准教授です。小川先生は以…

 【第49話】 和歌山講演

  9月7日は、和歌山県耳鼻咽喉科医会・九鬼清典会長からご招聘頂き、「症例から学ぶ漢方力アップセミナー」で90分間の講演をさせて頂きました。 場所は、月末にはあのゴールデンボンバーのコンサートも開かれる和歌山県民文化会館の大会議場です。
たくさんの先生方に受講して頂きました。
「公開!今中流・漢方実践術」~どこまで証をとる必要があるのでShow~ と題し、…

 【第42話】 鹿児島にて

  今年の日本東洋医学界学術総会は鹿児島で開催されました。私の発表は、最終日の午後、演題名は『咽喉頭異常感に奏効する半夏厚朴湯の作用機序に関する一考察』です。「のどの異常感に、漢方薬は大変有効です。そのなかでも特に奏功率が高いのが半夏厚朴湯です。そこで、どうしてそんなに効くのかについて解明を試みました。また、半夏厚朴湯以外に有効な漢方薬の選択法や実地臨床での着眼点についてもお話…

 【第29話】「今中院長は、名医なのでしょうか?」

  先日、守口市で一二三薬局を営む同級生の明石吉弘氏を訪問しました。「お~っ、大先生がわざわざ来てくれた」と歓待され、土井商店街の割烹居酒屋「花かるた」で、楽しくも熱く語り合いました。およそ15年ぶりの再会でした。彼は、このブログ第17話と第23話にコメントを入れてくれた地域に信頼の厚い熱血・薬剤師さんです。彼の馴染みのお店で、この冬はじめてのてっちりを安く、美味しく食べること…

 【第23話】 第28回日本耳鼻咽喉科漢方研究会

  今年も私にとっての「甲子園」、全国の耳鼻咽喉科医たちと漢方治療について熱い議論を交わせる研究会の日がやって来ました。今年の一般演題は17題、参加者は171名であり、年ごとに盛況度が増しています。西洋医学で対処できない症状・疾患に漢方薬を用いてみようという気運が高まっているようです。報告の対象を列挙すると、急性低音障害型感音難聴、耳鳴、耳閉感、めまい、嗅覚障害、逆流性食道炎、…

 【第21話】 八交会

   10月20日、大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室の八交会(同門会)に参加して来ました。出席者の中で最年長の鈴木哲先生(高槻市・松原町)に、私の開業の順調な滑り出しを喜んで頂きました。同様のお言葉を河田教授など沢山の諸先輩に頂きました。一学年先輩の林伊吹先生からは、私のホームページやブログの内容に対するお褒めの言葉を頂きました。林先生は現在、国立病院機構大阪医療センターで頭頸部腫…

 【第20話】 中医臨床

「中医臨床」という有名な中医学雑誌(東洋学術出版社)があります。日本東洋医学会・漢方専門医の私にとってもレベルの高い充実した内容が満載されています。この雑誌が12月に「耳鼻咽喉科疾患」に関する特集を組むことになり、安井廣迪先生、平馬直樹先生、菅沼栄(胡栄)先生、山口英明先生、加島雅之先生という中医学の重鎮で行われる編集委員会議に、ゲスト参加して欲しいという依頼を受けました。 菅沼栄先生のご著者は三…

 【第18話】 ハイブリッド治療

  9月6日、大阪医大の第一講堂で開催された歴史ある漢方研究会(第27回)で口演して来ました。 2007年の9月のこの研究会では、「どれみ耳鼻咽喉科における耳鳴・めまいの治療」と題してお話したのですが、今回は「いまなか耳鼻咽喉科」を独立・開院したことのお知らせも兼ねて、演題名を「当院におけるハイブリッド治療」としました。 私の考えているハイブリッド治療とは、「西洋医学の診断学、…

 【第8話】 花粉症について語ってみました。

 おかげさまで、通常、健康セミナーにご参加は60名ぐらいだとお聞きしていたのですが、3月1日は、花粉症日和の晴天で、100名以上の市民のみなさんにご来場頂きました。 竹中洋教授のもとで、花粉症の臨床と研究をしていた頃に、大阪市内数か所や西宮市で一般市民をお相手に講演したことがありますが、高槻市内での花粉症の講演は初めてであり、私にとっても感慨深いものとなりました。精一杯、わかりやすくお話してみま…