カテゴリー: 学会・講演会

 【第170話】小児の長引く中耳炎・鼻炎と黄耆建中湯

この度、伝統ある東亜医学協会の第25回東亜医学協会学術奨励賞を受賞致しました。これは、同協会が発刊している『漢方の臨床』誌(創刊・昭和29年)の令和2年4月~令和3年3月号に掲載された論文の中から選考されたものです。令和3年9月26日開催の第31回漢方治療研究会で表彰されました。第69回日本東洋医学会学術総会における口演を論文化したもので、皆さんにはその抄録を以下に転載し、内容を簡潔にお知らせして…

 【第162話】 われもしコロナウイルスと戦えば

中国の武漢で発生したコロナウイルスによる呼吸器感染症に対して、当院では検査機器も持たず、抗ウイルス治療薬もなく、今のところ全く手も足も出ず、専門機関に委ねるしかないことは前話でお話しました。本当に情けないかぎりです。 しかし、漢方薬は抗生物質もワクチンもなかった時代において、「一族の半分が死んでしまう」疫病の大流行の危機を救って来ました。 私の些細な経験ですが、インフルエンザにおいても抗ウイル…

 【第160話】 高槻市医師会ゴルフ部例会

2月24日、名門・茨木カントリーで第315回の例会が開催されました。 高槻市の医師の方々との貴重な交流の場です。しかも、この日はゴルフの成績発表を兼ねた新年会が名店・『きんなべ』 で行われました。豪華な雰囲気の中、極上の牛しゃぶを北摂総合病院にいらっしゃる「手の外科」の名医・植田直樹先生率いるイケメン中心の席にて頂きました。   循環器内科の安部博昭先生はこのブログを愛読して下さって…

 【第150話】日本東洋医学会関西支部役員新年会

1月20日に、関西支部の新年会がグランヴィア大阪で盛大に行われました。
今年は日本東洋医学会学術総会を6月に大阪国際会議場で関西支部が主催するとあって、みんなやる気満々、まさに快気炎をあげるスピーチが目立ちました。全員がすることになっているこのスピーチを漢方家の先生方は2分間と限られたなかで実に面白くお話されます。私はゴルフの師匠でもある滋賀の奥田晃朗先生とお酒が飲めて、嬉しかったで…

 【第147話】高槻市医師会創立70周年記念祝賀会

 高槻市医師会はなんと創立70年だそうです。11月18日、帝国ホテル大阪・孔雀の間で行われた記念祝賀会に参加して来ました。一番嬉しかったのは、このスナップです。消化器外科の豊田昌夫先生(北摂総合病院)総合内科の出口寛文先生(第一東和会病院)麻酔科の田中源重先生(第一東和会病院)、大阪医大を代表する名医の先生方と一緒に写ることが出来ました。祝辞には大阪府医師会長や高槻市長が立たれるなど、本当に盛大な…

 【第146話】第33回・日本耳鼻咽喉科漢方研究会

今年は、「花粉症の漢方治療のピットホール」という演題をひっさげて、私にとっての「甲子園」、 全国の耳鼻咽喉科医たちと漢方治療について熱い議論を交わせる研究会に乗り込んで来ました。 今年は一般演題が37題もあり、午後からスタートだったこの研究会もついに、朝9時開始となってしまいました。私が初めて参加した平成18年の第22回の一般演題はわずかに5つだったので、年々漢方に対する人気が高まっていった事がよ…

 【第145話】東京だよ、お母さん

全国的にもめずらしい漢方耳鼻咽喉科である院長には、有難いことに全国各地から講演依頼が来ます。そして、6月15日、ついに東京で「めまいと耳鳴の漢方治療」について初講演しました。
今回は、東京医科大学八王子医療センターの小川泰生教授からの招聘にお答えした形です。冒頭、尊敬する東京医大の故・平出文久教授のお話もさせて頂きました。小川先生は、平成22年10月、秋葉原で
開催された第2…

 【第143話】第68回・日本東洋医学会学術総会

 今年は、名古屋国際会議場で3000名を集めて、盛大に開催されました。イグノーベル賞を受賞された新見正則先生など、全国から著明な先生方も結集したというわけです。 この学会に参加を開始して10年、毎年欠かさず発表してきたことが認められたのか、今年は私にも、
大役が回って来ました。一つは中田誠一教授とともに、星野朝文先生などが口演する「慢性副鼻腔炎」の群の座長を務めたことです。当院の…

 【第142話】花粉症の薬膳・養生指導書

花粉症は、今や国民の3人に1人と言われるほどの国民病です。 当院では、漢方薬による治療をお勧めして来ました。 その理由は、 ①  眠くなったりしない ②  意外にも、優れた即効性がある ③  抗炎症作用があるので、鼻づまりにも大変有効である ④  従って、副作用の懸念されるステロイド薬に頼らなくて済む ⑤  アレルギー体質その…

 【第138話】 笑タイム

全国的にもめずらしい漢方耳鼻咽喉科である院長には、有難いことに全国から講演依頼が来ます。
先日はNHK大河ドラマ「おんな城主・直虎」の舞台となっている遠江と隣接する愛知県豊橋市まで
出向き、第217回東三河漢方研究会において、「花粉症の漢方治療」について講演しました。
漢方による治療には以下の利点があることを強調しました。 まったく眠くならない。 意外にも即…