今年も私にとっての「甲子園」、全国の耳鼻咽喉科医たちと漢方治療について熱い議論を交わせる研究会の日がやって来ました。今年の一般演題は25題と昨年の倍、参加者は東京の有名な神尾記念病院の先生方が大挙して参加されるなど223名と大盛況でした(昨年は171名)。
そんな中で、西洋医学的に難治とされる耳鳴の治療について、内薗明裕先生(鹿児島県)や涌井慎哉先生(箕面市)との質疑応答が一際盛り上がりをみせた昨年に続き、今年は私が演題を出しました。4名もの先生にご質問を頂きました。正木稔子先生(東京都)からのご質問には、あらかじめ仕込んでおいた煎じの「耳聾左慈丸料」のパックと生薬見本を掲示して盛り上げました。内薗明裕先生には、「次の一手は?」とご質問を受けました。当院での「薬膳・養生の指導」についてご紹介させて頂きました。
そうなんです、ついに製本されたのです。11月より院内で好評発売中です。
発表前の、休憩時間に金沢大学准教授の小川恵子先生とパチリ、私のネクタイ、戦闘モードの赤色です。それでもって、懇親会ではエキスパートの齋藤晶先生たちと写りました。ネクタイの色が変化しています。福島県の山内先生、茨城県の星野先生、徳島県の陣内先生、佐賀県の柿添先生など、次々といろんな先生方に話しかけて頂いて、すっかり人気者で心地良いのですが、後ろ髪をひかれる思いで会場を去りました。
私を東京在住の大阪星光学院高校の同級生のお二人が西麻布のフレンチ『アンバロン』 で待ち受けていたからです。防衛医大を卒業して、虎ノ門駅前で「みやた形成外科」の院長をして盛業の宮田成章先生と、天下の東京大学を卒業して、鹿島建設の技術研究所のチーフを務める升元一彦上席研究員です。「高校時代、『MBSミスキャンパスDJ』っていうラジオ番組、よく聴いてたよなぁ!」なんて他愛もない会話をお洒落なフレンチでワインを片手にする秋が来るとは!宮田先生の奥様が行きつけのこのお店のオーナー兼ソムリエの両角太郎氏はなんと升元君の同級生でした。しかも「今でしょ!」の林修先生と俳優の香川照之氏もみんな東京大学の同級生であることが判明しました。すっかり気分上々の我々は、シャサーニュ・モンラッシェ(白)とジゴンダス(赤)を軽々と開けてしまいました。実に楽しい夜でした。
ところが、私、翌朝、日本東洋医学会関西支部例会に参加し、「漢方のSpiritとSkillを学ぶ」ため、羽田空港から関西空港へ飛び立ったのでありました。朝から夕方までしっかり勉強し、その懇親会で会長の山本昇吾先生、京都の怪物・渡邊一幹先生、師匠の峯尚志先生と記念撮影しました。お三人とも物凄いオーラを放っておられました。