日本TCM研究所・安井廣迪先生のご推薦により名誉ある「漢方研究」イスクラ奨励賞を受賞させて頂きました。受贈式は、雪の残る東京において2月16日、イスクラ産業株式会社の7階会議室で開催され、今年度受賞者3名による記念講演が行われました。武庫川女子大学薬学部東洋医薬学教室・高明教授の「漢方薬の生活習慣病(肥満・高血圧症・脳卒中等)に対する予防・治療効果およびメカニズムの解明」と慶應義塾大学漢方医学センター・吉野鉄大助教の「漢方診療情報のデータマイニングによる個別化エビデンスの創出」と私の「耳鼻咽喉科領域における漢方医学の新しい臨床応用の開発」です。この晴れの受賞を富士山にまでお祝いしてもらっている気分で上京し、張り切って口演しました。国際東洋医学会日本支部理事長である安井先生に「今や花粉症に対する常用処方となりつつある「虎龍湯」の開発、ファイバースコープ所見の「証」への応用を始めとし、漢方処方の耳鼻咽喉科領域への応用の工夫は、余人の追随を許さぬ素晴らしいものである」という身分不相応な高評価を頂きました。
さらに懇親会までご用意頂きました。あの銀座アスター発祥の礎である日本橋・「 紫苑 」 で、国政を統率する要人の健康を支えた宮廷料理をご馳走になりました。懇親会はイスクラ厚生事業団の岡本拓也理事の司会のもと、日本中医薬研究会顧問・猪越恭也先生や路京華教授や渡邊賢治教授、田代眞一教授など著名な先生方にもご参加頂き、会場は大いに盛り上がりました。
実に美味しいお料理の数々でしたが、やはり一番印象的だったのは、江蘇名菜・鶏肉の泥包み焼き です。
叫化鶏一羽まるまるをハスの葉で包み、泥で固めて蒸し焼きにしたものを木槌で泥をコンコンと叩き割って中身を取り出し、さらに紹興酒をかけてフランベして仕上げたものでした。これは珍しいと写真を撮りまくっていたのですが、ちょうどお料理が出来上がる頃、大御所の猪越先生とお話しさせて頂く貴重な機会を頂き、あまりに緊張していたため、残念ながら、お味を全く覚えていません。機会があればまた再挑戦させて頂きます。