【第45話】 補聴器の相談もお任せ下さい。

  6月29日に、「日本耳鼻咽喉科学会・補聴器相談医」の資格更新のための講習会に参加し、バッチリ勉強して来ました。当院は東洋医学だけじゃなく、文明の利器である「補聴器」の相談にも力を入れています。
メガネと違って「慣れ」も必要であり、値段も高額なものなので、当院内において、補聴器の適合・調整を何度でもさせて頂き、「うん、これなら役立ちそうです!」「1か月ずつ、いろいろ比べたけれど、やっぱりこの型が良いです」といった具合いに十分、ご納得頂いてから、ご購入頂くようにしています。また、きちんと認定を受けた補聴器専門店の技術者と共同で指導させて頂いています。
ちなみに、認定補聴器専門店は高槻市には2店舗だけ、茨木市には今年7月末オープンの1店舗しかありません。ご注意下さい。

  この講習会で「高齢化社会―難聴がもたらす影響と補聴による効果」を講演してくださったのは、 ブログ第21話 にも登場して頂いた大学の同級生の内田育恵先生です。難聴が認知症の要因となり得るというショッキングな内容もありましたが、補聴器使用者は、認知機能の低下を有意に免れることができるようです。80歳を超えても平均余命は男性8.39歳、女性11.36歳という時代であり、高齢者の生活機能維持の側面からも補聴器の必要性を説いておられました。
もうひとつ、興味深いお話としては、すでに補聴器を持っておられる方に正しく使っておられないケースが多いということです。お耳そのものに耳垢がつまっていたり、補聴器の部品に耳垢がつまっていたり、ピーピー音が鳴って(ハウリング)困っていたり。

当院ではどこで購入された補聴器でも調整しますので、お気軽に受診して、ご相談ください。