【第36話】 アンパンマン

  当院がおかげさまで一周年を迎えたことはすでにお伝えしました。院長はその記念に『 1 』という文字風船を中心とした大きな風船アートをキッズルーム前に浮かべるという構想を描いていましたが、忙しさのあまり注文するのを忘れ、あきらめていました。

アンパンマンは子供たちに絶大な人気を誇る国民的キャラクターの一つです。先日、アンパンマンが院長に話しかけました。「僕の誕生日を知っているかい?これからも一緒に『ばいきんまん』と戦おうよ」

なんと、アンパンマンの誕生日は当院の開院日と同じ2月6日だったのです。

2月25日(月)から、このヒーローに診察室に来てもらいました。すると、いつも処置中泣きまくる2歳9か月のコウタくんも、お母さんの「ほら、アンパンマンが見ているから頑張らなきゃ!」の一言で、まったく泣かなかったのです。じっと、怖い処置中、アンパンマンと見つめ合い続けるコウタくん。あらためて、その影響力に驚きました。そういえばご多分に漏れずうちの子もアンパンマンが大好きで、夏休みにわざわざ高知県の香美市立やなせたかし記念館まで会いに行ったこともありました。今年の4月19日には、ハーバーランドに神戸アンパンマンミュージアム&モール が誕生するそうですよ。

2歳8ヶ月のサナちゃんは風船を指さしながら、「カレーパンマン、しょくぱんまん、メロンパンナさん、ドキンちゃん」と可愛い声でキャラクターを読み上げ、嬉しそうです。その表情にこちらが反対に元気づけられます。登場キャラクターの多さも他に類を見ない魅力のひとつですね。『がお先生』(私のこと)に会う日は自ら希望して特別にお洒落して来るというサナちゃんがこの日着ていたのは偶然にもアンパンマンとその仲間たちのTシャツでした。

絶大な人気を誇るアンパンマンですが、その賞味期限は生後4年間のようです。うちの子も今は『仮面ライダーウイザード』や『獣電戦隊キョウリュウジャー』に夢中です。そこで、違う風船も用意せざるを得ませんでした。女の子はやはりプリンセスに憧れるようです。

この三人の美女たちの名前、みなさんは言えますか?

風船は、しばらく診察室に浮かべますので、ご覧ください。
ところで、久しぶりに登場の大塚さんとクラーク業務中の井原さん、2人とも真剣モードでかっこいいですね。