【第26話】 エル・バウ・デコラシオン

  今年も世界で一番大切なひとの誕生日がやって来ました。悩みに悩んで選択したお祝いの席は、豊中市岡町の「エル・バウ・デコラシオン」です。お店の一角でお花の販売をされている大阪ではめずらしいイタリアンレスラン&フラワーショップで、記念日には最適なのです。豊中市の古谷博之先生に教えて頂きました。古谷先生は中津済生会病院勤務の安月給時代に救いの手を差し伸べて下さったばかりでなく、耳の洗浄や耳管通気の極意といった局所処置のコツなど様々な外来テクニックを教えて下さいました。5月18日に当院へお越し頂いた時の記念写真を今頃掲載致します。なお、背景の紫陽花の絵は師匠の峯尚志先生からご寄贈頂いたものです。

 

「クリエイティビティを大切に、既成の枠に収まらない素材の組み合わせを追求しています。」というお料理はどれも独創的な素晴らしいものでした。

シェフはイタリアの星付き店とスペインの前衛料理の聖地「エル・ラッコ」で修業されたそうです。味はもちろん、見た目や食感、香りなど五感すべてで楽しめるお料理でした。さらにシェフの奥様がセレクトして下さるワインはとても美味で、酔ったせいか、メイン料理のウズラの写真を撮り損ねてしまいました。毎年10月には1か月ほどお店を閉めて、お二人で海外遠征して勉強されるというおしどり夫婦の渾身のおもてなしに圧倒されました。

 

私の世界で一番大切なひとはもちろん家内です。最近は、看護師としてよりも、裏方として当院をしっかり支えてくれている大番頭的な存在です。どれみ耳鼻咽喉科時代からの患者さんから「最近、お顔を見ないですけれど、ご病気ですか?」とのお声もあるようです。ご覧のようにいつまでも若々しく美しいので、ご心配はいりません。「年上の私の方が早死にするかも知れませんが、これからも夫婦として最期の日までよろしくお願いします。」との想いを込めつつ、開院準備などで随分苦労をかけたので、今年は花束を二つ、プレゼントしました。