【第167話】 コロナウイルスの遺伝子検査、始めました

耳鼻咽喉科には、高熱や激しい咳はないけれど、微熱と咽頭痛と軽い咳を認める方などが少なからず来院されます。コロナウイルスの検査体制を充実すべく、かかりつけ医での検査も推奨されるようになりました。大阪府の支援を得て、当院でも、新型コロナウイルス遺伝子検査が5月17日より可能となりました。当院では、東和会病院など高槻市の大病院で行われているPCR検査と同じ最新の医療機器を用いており、13分ほどで結果が判明します。

何らかの症状がある場合は公費扱い(つまり無料)で検査出来ます。これでやっと『かも知れない』方に安心して通院・治療して頂けるようになりました。例えば、嗅覚障害で悩みつつも通院を控えてくださっていて、2週間後にお越し頂いた時には、副鼻腔炎になっていた方がいらっしゃいました。これからは疑わしい場合はすぐに来院して頂いて、『陰性』の場合、細菌感染に対する治療などができるというわけです。『陽性』と判明した場合は、保健所へ連絡して必ずその指示に従って頂きます。出ている症状に関しては、抗ウイルス薬を処方できませんし、点滴もできませんが、漢方薬や点鼻薬の処方はさせて頂きます。

繰り返しますが、当院への通院および当院での治療を安心して行って頂くために実施します。従って、濃厚接触者の方は今まで通り、自宅待機しつつ保健所の指示に従って、指定の医院で指定日に検査を受けて下さい。計画的な複数回の検査が必要なようです。

それ以外の症状のない方で、陰性証明が必要な方は自費診療となります。検査費用1万円および診断書料2,000円(いずれも税別)です。