【第101話】 ルームルーム

 みなさんは高槻市の別所の高架下にある創作和食の隠れ家・北海道料理店「ルームルーム」 をご存知でしょうか?

3月19日(木)、所用で遅くなり、晩御飯を食べるタイミングをなんとなく失った私は、恐れ多くも21時前に、この名店を一人で訪れ、厳かな玄関先でこう言い放ちました。「すいません、いまなか耳鼻科の今中と申します。予約も何もしておりません。オーダーストップの時間を過ぎているかも知れませんが、何かちょっと食べさせてもらえませんか?」すると、一旦、怪訝そうな顔で奥に引っ込んだ店員の松岡さんが笑顔で戻って来て、「余り物で良かったら、どうぞとオーナーが申しております」とカウンターへ案内されたのです。

大阪医大の麻酔科の先生たちの宴会料理を作りながら、「先生、どうしはったんですか?本当に何にもありませんよ」と嬉しそうな井上シェフ。結局、一時間で、お刺身やら天麩羅やら大変なご馳走を次々と提供して頂きました。
そして最後に一言、「余り物をお出ししただけですから、本日のお代は結構です」と。

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4月4日(土)、産休で抜けた事務員の穴を埋めるべく、大型補強というべき救世主・佐竹さんの歓迎会を急遽開催することになりました。ただ、難点がひとつ。われわれは16名。このお店のカウンターはわずかに11席、個室は3室(4名・6名・8名)で、それぞれが壁で完全に区切られていることです。そこで、「お店の場所がややこしくてわからなかったんです」と言い訳しながら、大事な歓迎会に3分も遅刻したこの4名を私の背後に正座させて、ずっーとお説教することにしたのです。
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